一般鍼灸治療について
鍼灸療法はもともと中国由来の伝統医学として日本に伝わり日本鍼灸として独自に変化・発達し てきましたが、現在ではWHO(世界保健機関)やNIH(アメリカ国立衛生研究所)等の国際的な医療機関に認められる世界標準の療法として確立されています。
イギリス・ドイツ・イタリアなどの欧州でも鍼灸療法は盛んで、健康保険制度にも積極的に取り入れられています。
一般鍼灸治療について
鍼灸療法はもともと中国由来の伝統医学として日本に伝わり日本鍼灸として独自に変化・発達し てきましたが、現在ではWHO(世界保健機関)やNIH(アメリカ国立衛生研究所)等の国際的な医療機関に認められる世界標準の療法として確立されています。
イギリス・ドイツ・イタリアなどの欧州でも鍼灸療法は盛んで、健康保険制度にも積極的に取り入れられています。
また日本でも西洋医学と東洋医学の両面から健康寿命を延ばす「統合医療」の推進により、大規横院などの医療機関で鍼灸が取り入れられることも多くなってきました。
鍼灸療法は副作用が少なく、西洋医学では原因がはっきりしない症状や慢性的な症状に効果があることが各研究機関の発表により明らかになっています。
WHO(世界保健機関)は以下の疾患をの適応症として認めています。
自律神経 | 神経痛、神経麻痺、痙攣、脳卒中後遺症、自律神経失調症、 頭痛、めまい、不眠、神経症、ノイローゼ、ヒステリー |
運動器系疾患 | 関節炎、リウマチ、頚肩腕症候群、五十肩、腱鞘炎、腰痛、 外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫 |
消化器系疾患 | 胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘) 、 胆嚢炎、肝機能障害、肝炎、胃十二指腸潰瘍、痔疾 |
呼吸器疾患 | 気管支炎、喘息、風邪および予防 |
循環器系疾患 | 心臓神経症、動脈硬化症、高血圧低血圧症、動悸、息切れ |
代謝内分泌系疾患 | バセドウ氏病、糖尿病、痛風、脚気、貧血生殖・泌尿器系疾患、 膀胱炎、尿道炎、性機能障害、尿閉、腎炎、前立腺肥大、陰萎 |
婦人科疾患 | 更年期障害、乳腺炎、白帯下、生理痛、月経不順、冷え性、 血の道、不妊 |
小児科疾患 | 小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、 食欲不振、不眠)、小児喘息、アレルギー性湿疹、耳下腺炎、 夜尿症、虚弱体質の改善 |
眼科疾患 | 眼精疲労、仮性近視、結膜炎、疲れ目、かすみ目、ものもらい |
耳鼻咽喉科疾患 | 中耳炎、耳鳴、難聴、メニエル氏病、鼻出血、鼻炎、 蓄膿(ちくのう)、咽喉頭炎、扁桃炎(へんとう炎) |
鍼灸・東洋医学とは?
鍼灸や東洋医学というと少し縁遠いものに感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、「ツボ」というと皆さんも聞いたことはあるのではないでしょうか?
「ツボ」は正式には「経穴(けいけつ)」と呼びます。
身体にはWHOに認められているだけで全身に361箇所のツボが存在します。
そしてそのツボは「経絡(けいらく)」という全身を走る12本のルートで繋がれています。
また東洋医学では「気」とよばれるエネルギーのようなものが全身を巡っていると考えられています。
少し概念は違いますが、血液のようなものだと想像してください。
血液も全身を巡っていますよね?
そしてその血液の循環が滞ると様々な不調が出てきます。
軽いもので言えば身体各部のコリや痛みもそうですし、重篤なものでいうと血液の詰まりによる脳梗塞や心筋梗塞などもそうです。
東洋医学でも「気」の循環が滞ることで身体各部に不調をきたすと考えられています。
先ほど挙げた「ツボ」や「経絡」と絡めてわかりやすく説明すると「ツボ」=駅、「経絡」=線路、「気」=電車に例えることができます。
先ほど述べたように全身には361箇所の「ツボ」が存在し、12本の「経絡」でそれぞれ結ばれています。
361個の駅が12路線で繋がれているわけです。
東京や大阪など様々な路線が行き交う都会の電車の路線図を想像してみてください。
身体上にも「ツボ」と「経絡」による路線図が存在していると考えてください。
実際の駅には始発駅、終点駅、単線の小さな駅、多数の路線が乗りいれる大きな駅など様々ありますが、「ツボ」も同じで「経絡」の始点のツボ、終点のツボ、あまり治療には使わないツボ、一般の方でも知っている有名なツボ、複数の「経絡」に関連のある重要なツボなど様々あります。
駅で改札が故障したり、線路に異常が見つかったりすると電車は止まります。
それらを修理をすることで電車はまた走り出します。
これは身体上の路線図を流れている「気」でも同じことが起こります。
身体に不調をきたしている場合、押さえると痛い「ツボ」や流れが悪くなっている「経絡」が必ず存在します。
そのいわば故障している「ツボ」や「経絡」を見つけ、治療し、「気」が全身をスムーズに循環する環境をつくることで身体の不調を改善させることができます。
鍼灸治療は駅や線路を保全・修理し、電車が定刻通りに走り続けられるような環境をつくることを身体上で行なっているのです。
なんとなく「ツボ」「経絡」「気」など東洋医学の考え方について分かっていただけましたでしょうか?
鍼灸の効果として代表的な作用は
・血流を促進させ筋緊張を和らげる(筋緊張緩和・血行促進作用)
・ホルモン分泌を調整し痛みを鎮める(鎮痛作用)
・体の反射作用を使って組織や器官の機能を改善する(生体機能調整作用)
・白血球の増加を促し、免疫力を高める(免疫力の活性化作用)
・血小板の働きを促す(止血作用)
・赤血球・血色素量を増加させ血流をよくする(増血作用)
・心臓・血管収縮力を増強する(強心作用)
等が挙げられます。
様々なお悩みに幅広く対応
当院では不妊治療をはじめ、生理痛・PMSなど婦人科のお悩みや、頭痛・腹痛・耳鼻科症状などの日々の辛い症状から内臓疾患など難治性疾患や体質改善が必要な症状まで様々なお悩みに対応しております。
疲労感や倦怠感、睡眠に関するお悩みなど、自律神経の働きに端を発した身体の不調を抱える方も現代では非常に多いですが、そういったお悩みも対応可能です。
鍼灸・東洋医学では「五臓六腑」といわれる種々の内臓や身体の内側の状態の不調が身体各部に症状としてあらわれると考えられています。
内臓・身体の内側の状態を整えることが治療の基本となります。
「こんな症状だけど大丈夫かな・・・?」と不安に思われる方はどうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
痛みの少ない鍼治療
鍼を受けられたことのない人は鍼に対して「痛い」「怖い」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
過去に痛い鍼治療を経験された方もいらっしゃるかもしれません。
鍼治療にも様々種類があり、確かに痛みの強い施術も存在します。
ですが当院が使用する鍼は一般の鍼灸院で使われる鍼よりもかなり細いもので、痛みも最小限に抑えるよう心がけております。
どうぞ安心してご来院ください。
ちなみに鍼は「太い鍼を深く刺して、痛ければ効く」というものでは全くありません。
施術の流れ
ご来院
ご来院ありがとうございます。
まずは当院のご案内ブックをお渡ししますのでそちらをお読みになってから問診票を記入してください。
カウンセリング
これまでの不妊治療・妊活の経緯や現在の状況、お身体の状態についてお話をお聞きします。
説明
どのような施術を行なっていくか等説明を行います。
わかりにくい点があればご遠慮なくお尋ねください。
施術
基本的に仰向け→うつ伏せの順に施術を行なっていきます。
手足・お腹・背中をだせる服装でお越しください。
(施術室内でお着替えも可能です)
確認
施術後、お身体の状態を確認し、今後の治療方針についてお話します。
受付
受付にて料金をお支払いただき、次回の予定等お伺いします。